トワイライト、其時に

夕暮れの霞が消えて 帳が下りる 降りる 舞台上

あの日 夢見たスポットライトは 薄く瞬いているだけ

 

こと切れそうなその光をさ もう一度見たかっただけなのに

ねえどうして ねえどうして

触れることすら許されないんだよ

 

僕ら囁く運命に 翻弄されてさ

弱い自分が叫ぶんだ ここでもう終わり、終わり

近すぎたゴールテープ 誰が悲しむっていうんだよ

明日にはきっと忘れ去られる その前に

貴方だけに贈るんだ 滲んだメッセージ

 

星空でダンスを踊って 喝采が響く 響く 不協和音

その日 憧れたスーパーヒーローは 無様に倒れているだけ

 

信じられなかったその姿をさ もう一度起こしたかっただけなのに

ねえどうして ねえどうして

眺めることしかできないんだよ

 

僕ら堅物な使命に 従順に生まれてさ

脆い自分が叫ぶんだ これでもう終わり、終わり

早すぎたスタートライン 誰が泣くって言うんだよ

明日にはきっと消え去ってしまう その前に

貴方だけに贈るんだ 潤んだメッセージ

 

薄いマスク 剥ぎ取ったんだ

か細い明りの下 白んだその顔

紛れもないあいつだった

安らかに眠る僕だった

 

僕ら囁く運命に 翻弄されてさ

弱い自分が叫ぶんだ ここでもう終わり、終わり

近すぎたゴールテープ 誰が悲しむっていうんだよ

明日にはきっと忘れ去られる その前に

貴方だけに贈るんだ 滲んだメッセージ

 

そうさ聞いてくれ 一瞬しか持たない僕の時間だとしても

カルマの向こう側 サイクルの最中

落としてきた僅かな歯車 無駄だと言わせはしないから

 

また貴方に会おう

その時の僕らは絶対に 歓声鳴りやまぬ大劇場で

手を振りあい笑いあうんだ